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2017年7月23日 (日)

外5 番外編 10番

外5 番外編 10番(reboot)

10番

息子は幼稚園の年中からサッカーを始めました。同年生に比べちびっ子の息子はBチーム(本人いわくヨワヨワチーム)の前後半どっちかベンチ選手でした。試合中2回も蹴れれば良いほうです。
妻と観戦していても「今、蹴ったよね。」をお互いで確認するくらいの頻度でしかボールにさわれなかったのです。  

小学校に入学してもサッカーを同じチームで続けた息子に私は親子練習をしたのでした。早朝練習の後に通学前の朝連、帰宅後に工事用ライトをつけて夜間練習とサッカー練習のしまくりでした。  

またサッカーの素人だった私はネットの情報、練習本で勉強し息子に教えたのです。
罫線テープを貼ったお手製のサッカーボートでオフサイドの勉強、息子が得点した時はそのプレーを説明させたりもしました。
すると少しずつ少しずつ息子はサッカーが上達しチームで活躍できるようになったのです。  
そんな息子が小6に、自らの意思でチームを移ったのです。
その新しいチームでの試合では息子はスターティングメンバー(レギュラー)ではなく途中出場の繰り返しでした。

試合を観た私はレギュラーになれない理由がすぐにわかりました。

理由のひとつに息子はあたりが弱かったのです。それまでのチームはミニサッカーに近く試合中のボディーコンタクトは反則でした。
しかし新しいチームでの試合はがんがん肩を相手に当てボールを取り合っていたのです。
今まで経験したことがないサッカーに私も息子も戸惑いました。試合では自分と同じくらいの体格の子にも弾き飛ばされていたのです。

理由の二つ目にポジショニングです。小6になるとチームプレー、やポジション、システムが機能しないと試合に勝てないのです。

小6から合流した息子は新しいチームになじめなかったのです。また日頃からテレビのサッカー観戦よりは私の横でマンガやゲームをしていることがたたありました。
したがってシステムについての知識が息子には欠けていたのです。

三つ目にメンタルが弱いがありました。試合開始直後にシュートが外れたりドリブルを阻止されると途端にそれ以降消極的なプレーになっていたのです。

つまり息子はボディーコンタクトの練習、ポジションシステムの勉強、メンタルを強化する必要がありました。そのため私は久々に親子練習とサッカー勉強を再開したのでした。

まずは親子練習で4月から徹底的に息子のボディーコンタクトを鍛えました。
練習で私の両肩は息子から繰り返しボディーコンタクトのチャージを受けたのです。険悪になるのは覚悟の上、毎日お互い真剣にボールの取り合いです。
またサッカーの試合や練習の日の夜には本日のボディーコンタクトをボードで発表させました。こうして常にボディーコンタクトを息子に意識させたのです。  

ポジショニング、システムの勉強はネット情報と練習本でおこないました。
またテレビのサッカーの試合は強制的に観戦させたのです。

息子のメンタルを鍛えると決意した日のことです。私はボードに書きながら試合中の息子の状態について
私:「お前は大会とかの試合で開始し直後のシュートが外れると、それからはいつも消えているんだ。味方のゴール前でがんばって守備しているふりをしてばかりだ。
そして試合終了まじかになるとまた攻め上がってシュートを打ったりする。ドリブルも同じで相手に取られるとまったくしなくなる。最初の5分と最後の5分しかお前は活躍していない。」
この事を新しいチームでの試合の後のあの日私は心を鬼にして1時間近く涙目の息子に何度も何度も繰り返し話したのでした。  

この親子練習とサッカー勉強で試合での息子の出場回数時間が増えていきました。そして一か月もするとスターティングメンバーに選ばれ試合開始から終了までフル出場をするようになったのです。  

そしてある日曜日の大会でのことです。コーチからそれまで20番台の背番号から始めて10番を渡されたのです。

10番は司令塔でありエースナンバーです。コーチは息子が毎日一人で自主練習をしていることをしって10番を託したのでしょう。10番をつけた息子はその大会で相手の厳しいマークの中で先制点のボレーシュートを決めチームの勝利に貢献したのでした。  

そんな息子ですが学校で将来の仕事は建築家と回答したのです。昨年まではサッカー選手と言っていたので私は少し寂しい気持ちになりました。
息子に「おい、サッカー選手を目指しながらだよな?」と聞くと「うん。」とだけ一言かえってきました。

いつの日のことだったでしょうか。「お父さん、どうしたら僕サッカー選手になれるの?」とたずねた息子。この先私にたずねることはありませんでした。  



コメント追加  

当時の妻とのウオーキングコースは息子が通う中学校が含まれグランドをこっそりと覗いたのです。すると息子のミニゲーム場面に遭遇したことがあります。

いやはや息子は何度もボールにからんでいたのです。ダイレクトパスにヘディング、ドリブルと息子のプレーが一番目立っていました。(私はずーと親ばか)息子は部活サッカーで元気いっぱいにグランドを走り回っていました。こうして私はご機嫌な気持ちになったのでした。




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